インプラント治療の流れ implant_about
インプラント治療の流れ
※以下の説明は、2回の手術をする「2回法」という方法です。
1回の手術だけの「1回法」やさらに数時間から数日で人工の歯を装着する「即時負荷」などの治療法もあります。
ただし、いずれも全ての方、全ての治療にできるわけではなく、それぞれの口腔内環境や状況を把握し、綿密な治療計画が必要となります。
まずは歯科医師にご相談いただき、対話させていただくことから始まります。
予約
もちろん、お電話で事前にいろいろお問い合わせをいただいても結構です。
カウンセリング
検査
問題点の共有
画像などをご覧いただき、現在の問題点について、詳しくご説明します。
まず先に対処が必要な治療がある場合には、その状況と問題点についてご理解いただきます。
その上で、さまざまな状況やご希望をお伺いしながら、ご一緒に治療方針を検討し、問題点を共有します。
治療計画の立案
インプラント治療についての説明
インプラント埋入
消毒、抜糸、待機期間
アバットメント装着
アバットメントを連結し、歯肉の形を整えます。
インプラントに装着する人工歯が自然に生えているようにみせるための処置です。
歯肉が治るまで1~6週間ほど待ちます。
人工歯の装着
メンテナンスと定期検
適切なブラッシング方法をご指導します。
3ヶ月~6ヶ月程度に1回の定期検診を行い、インプラントや人工歯、噛み合わせなどの状況を確認します。
インプラント手術前の注意事項
- 手術当日は、強いうがいをしないでください。翌日くらいまで、唾液に血が混ざることがあります。
- 出血は血圧が上がることにより起こりますので、体を安静にし、しばらく休んでください。それでも、流れるような出血がある場合には、ご連絡ください。
- 食事は麻酔がきれてから、軟らかいものを食べてください。できるだけ、手術しなかった側で噛むようにしてください。
- 熱いもの、刺激物は粘膜に刺激になりますので、避けてください。
- 術後2~3日をピークに腫れが出ることがあります。
気になる場合は、冷湿布を貼る程度にしてください。 - 氷などで冷やしますと、かえって腫れが引きにくくなり、治癒が遅くなりますので、避けてください。
- 内出血斑(青紫色のあざ)がでることがありますが、時間とともに茶色くなり、黄色くなって吸収していきますので、ご心配いりません。
気になる場合はマスクをご用意しておりますので、外出時等に使用してください。 - 術後の感染予防のために、抗生物質をお出ししますので、7日間は、指示通りに服用してください。また、必要に応じて腫れ止めのお薬を処方することがあります。痛みが出た場合には、鎮痛剤を服用してください。
- いずれも、空腹時は避け、食後に服用してください。
- 手術当日は、あまり長湯(血圧が上がり、出血の原因となるため)はせず、シャワー程度にしてください。
- 2~3日は激しい運動等は避け、できるだけ安静してください。食後には生理食塩水でうがいをしてください。
- 手術した部位を指や舌で触ったりしないでください。
メンテナンスについて
インプラントを良い状態で長持ちさせるためには、いくつかの大切な条件があります。
日常のブラッシング
日々の適切なブラッシングができず、インプラント周囲に汚れが付着したり、粘膜が傷つくと炎症をおこしてインプラントがゆらいだり、抜け落ちることがあります。
周囲の歯の炎症によってもインプラントに影響がでることもあり、ブラッシング(歯磨き)は重要です。
生活習慣
喫煙、歯ぎしりや噛み締め、くいしばりなど習慣や癖がインプラントに悪影響を及ぼすことがあります。治療や指導を行っていきますが、術後もチェックが必要です。
噛み合わせ
人工歯の装着時に調整を行いますが、その後の状況で変化する場合がありますので、定期的なチェックと調整が必要です。変な力がインプラントにかかると、骨が吸収したり、上部構造が破損する場合があります。このため、定期的に検査・チェックし、確認をしていくために、3ヶ月~6ヶ月に1度のメインテナンスが重要となります。
喫煙について
止めることを強くお勧めします。
喫煙は治癒過程に悪影響を及ぼします。
長期予後を悪化させる可能性があります。
インプラント治療ができない方
- 妊娠中
- 骨粗鬆症
- 手術に耐えられないような全身疾患がある場合
- コントロールされていない慢性疾患がある場合
- 顎の骨の少ない場合
(骨移植を併用する場合があります) - 歯周病や口腔内に感染症のある場合
(その治療を行ってからインプラントを行います) - 成長過程の場合
- ブラッシングなど、日常の手入れが十分にできない場合
- アルコール依存症
- 医師との協力関係が得られない場合
- チタンアレルギー