顎関節症・歯ぎしり jaw_arthritis
顎関節症について
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、顎(あご)の間接に痛みを感じたり、偏頭痛や耳の痛みを感じたり、顎(あご)の周りに筋肉が痛くなったりする症状があります。
口が開かない、モノが咬めないと言ったことが起こる病気です。
主な原因は、歯ぎしり、食いしばりなどで顎(あご)関節に強い力が加わることによって発生することが多く、精神的ストレスやスポーツなど患者様により症状も含め、さまざまです。
主な治療方法としては、噛み合せ(咬合)が原因の場合は、スプリント(マウスピース)を使い、噛み合せの安定を図り、その後に矯正治療を行い、症状の改善を得ます。
歯ぎしりについて
別名「ブラキシズム」(口腔内悪習慣)、「睡眠時ブラキシズム」 とも呼ばれています。原因や症状は、個人差があります。
寝ている間、無意識のうちに歯をこすり合わせて「ガリガリ、ギリギリ」という音を発っしてしまうことです。
けれども、このギリギリ、ガリガリだけが歯ぎしりではないのです。
実は、音を立てなくても、歯をぐっと噛み締めることも、歯ぎしりの一種です。
【歯ぎしりの原因】
以前は噛み合わせが悪いと歯ぎしりがおこると考えられていたが、最近では間接的には関連していても、直接的な原因ではないとされている。
歯ぎしり発生のメカニズムは正確にはわかっていなく、精神的ストレスとの関連が深いとされており、歯ぎしりをすることにより、不安や憂鬱を発散させているともいわれています。
他には飲酒や喫煙、カフェイン摂取などが歯ぎしりの要因とも考えられている。
【歯ぎしりによる影響】
歯は垂直の力には耐えられる構造だが、歯ぎしりのような横からの力には比較的弱いです。このため歯ぎしりが長期間続いた場合には、歯と歯槽骨を結合する歯周組織が傷む事があります。
また歯周組織の状態が良くても、歯ぎしりによって、歯が摩耗したり、咀嚼(そしゃく)筋や耳の前の顎関節に負担がかかったりすることがあります。
【歯ぎしりの改善点】
歯ぎしりによる歯や顎関節への負担を減らすため、スプリント(マウスピース)を使い、噛み合せの安定を図り、その後に矯正治療を行い、症状の改善を得ます。
マウスピース自体では歯ぎしりを減らせませんが、上下の歯が直接触れない様にしたり、顎関節の負担を軽減し、歯ぎしりで歯にかかる力を分散したりする事により、 結果的に歯ぎしりが落ち着く事もあります。
知覚過敏について
「知覚過敏」という言葉はコマーシャルでもよく聞くと思います。
むし歯でもないのに、冷たい水がしみたり、歯ブラシをあてるとピリッとした痛みが起こることを「知覚過敏」と言います。
原因として、歯ぎしり、くいしばりなどの悪い習慣によって歯と歯茎の境目に負荷がかかり歯の表面(エナメル質)が削れて、刺激が神経に伝わりやすくなりしみる症状が出現します。
又、歯磨きが強すぎる場合も二次的に知覚過敏を悪化させる事もありますし、知覚過敏とむし歯の判断は難しいため一度歯科医院を受診される事をお勧めします。